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ツイ4新人賞座談会の炎上を大手出版社編集長が批評

最近何かと話題の星海社による、ツイ4新人賞座談会の炎上問題について、仕事の関係で、お会いした某大手出版社編集長のK氏に、お話を伺える機会がありましたので掲載しておきます。

漫画家を目指している皆さんへのアドバイスも書いてあります。

K氏と対談したのは、当サイト管理人のyamaです。


yama「ところで、最近何かと話題のツイ4新人賞座談会ですが、Kさんは、どう思われますか?」

K氏「う〜ん。。まぁ、当社では考えられない企画ですねぇ。。」

yama「と言いますと?」

K氏「まず、当社では、応募は郵送での受付のみとなります。具体的な選考内容については割愛しますが、入賞者の作品のみの公表となります。残念ながら入賞できなかった応募者の作品を公開することは、あり得ませんね。まして、公開した上で酷評するなど考えられません。たとえ入賞できなくても、応募者の方々は、一生懸命に描いてくれたわけなんですから。」

yama「確かにそうですよね。では、なぜ星海社は、このような座談会を企画したのでしょうか?」

K氏「さぁ。。部外者なので、わかりませんが、まぁ、一種の話題作りなんでしょうねぇ。。個人的には、そこまでして話題作りをしたいのか!と良識を疑いますが。。」

yama「ちなみに、御社では、入賞できる新人さんって、どのくらいの割合なんですか?」

K氏「モノになるな!という作品は、100作品の応募の中で、1作品くらいですかね。」

yama「はぁ!!漫画家さんになるのも大変ですねぇ(笑;;」

K氏「そうですね、狭き門と言えますね。私の場合には、惜しくも入選できなかったような作品を描いた応募者さん達には、その旨を伝えて、具体的なアドバイスを添えたりしています。」

yama「それは、なぜですか?」

K氏「純粋に、次回作に期待しています、という意味です。」

yama「なるほど、それでこそ人間というものですよね(笑;;」

K氏「まぁ。。そうかもしれませんよねぇ(笑)」

yama「ちなみに、Kさんは、どんな漫画が好きなんですか?」

K氏「私は、カイジが好きですね。まぁ、他社から出ている作品ですが(笑)絵は、ともかく、ストーリーにグイグイ引き込ませる力がありますよねぇ。」

yama「個人的に好きなテーマとかは、ありますか?」

K氏「そうですねぇ。。ずっと社会の底辺で生きてきたような人物の伝記のようなものを漫画にしてみたら面白いんじゃないかなぁ、と思いますねぇ。。あくまでも個人的な好みですが。。」

yama「それは、つげ義春さんの作品みたいなものですかね?」

K氏「つげさんですか!それはまたマニアックですねぇ(笑;;」

yama「では、最後に、これから漫画家を目指している皆さんにアドバイスをお願いします。」

K氏「もっとストーリー作りの勉強をしてほしいですね。絵が上手くても、キチンとしたストーリーになっていない作品が多いからです。私は漫画というものは、絵が付いた小説だと思っています。映画でも、まず脚本ありき、ですよね。良い映画は必ず良い脚本の上に成り立っています。一流の役者さん達は、まず、脚本を読んでから、出演するかどうかを決めるくらいですからね。漫画のストーリー作りがわからない人には、まず、小説の書き方について勉強することをおすすめしています。」

yama「仕事のついでに、いろいろ聞いてすいませんでした。でも勉強になりました。」

K氏「いえいえ、また一杯やりましょう!


あとがき 2020寝ん12月18日

上記の記事を書いてから、早5年の歳月が流れました。。

超久しぶりに、何となく「ツイ4最前線」を検索してみると。。

あった、あった! まだやってるんだ! 性懲りもなく。。(笑)

で、「応募者は、ツイ4新人賞座談会でコメントをもらいたい編集者を選ぶことができます。」ということで、その編集者一覧を見てみると、相変わらずのメンバーたちがいますね。。ははは。

ところで、ツイ4新人賞について説明している4コマ漫画があるのですが、以前よりは楽しい? 読み物風になっているのかなあ。。と思いました。ただ、もうちょっとユーモアのセンスを高めて欲しかったですね。でもまあ、その厚顔無恥さだけは、評価してあげたいと思いました。


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